金賢姫金賢姫大統領が替わってから(イ・ミョンバク大統領)、この人も公の場に出られるようになりましたね 【中古】afb【古本】忘れられない女/金賢姫 日本で韓流がブームになってから、北朝鮮関連の本も読み返すようになりました。 ただ、この田口八重子さんとの思い出を書いた「忘れられない女」は、 今回初めて読みました 金賢姫の本の邦訳タイトルは、なーんかずれているようなのが多く この本も、まるで男性による女性遍歴の手記みたいですが 金賢姫が、自分の日本語教師だった田口八重子さんと過ごした 20ヶ月のことを書いたものです 田口八重子さんとの出会い、その印象、どういう風に日本語の授業が行われたか、ということだけでなく いろいろや分野にわたった、細かいエピソードがつづられています 田口八重子さんの(限られた内容とは言え)素性、子供のこと ファッションや男性観に関すること、飼い犬のことや海水浴に行ったこと 外貨商店で買い物したことや、規則を破って無断外出して、農村の貧しい家を見たことなど、 単なる思い出話によらず、洞察力の鋭い金賢姫の目を通して 田口八重子さん自身の人柄も伝わってきます 工作員とその教育係という、かなり特殊な状況ながらも、二人が固い友情で結ばれており、 時には植民地時代のことで、論争をしてしまいながらも、 二人の友情は、壊れることがなかったようです 外国の事情に通じていた金賢姫は、自分の国が貧しいことを実感しており 田口八重子さんに北朝鮮の真の姿を見られることを、恥じていました こう言っては何ですが、田口八重子さんはそれほど高学歴ではありませんが、 それでも、金賢姫の教育という点については、驚くほどの効果をあげたようです もちろん、生徒の金賢姫も、かなり賢い女性だったからでしょうが。 そしてこの本は最後に、田口八重子さんを必ず日本に返すように主張して締めくくられています 今だったら、拉致問題ついては、おおよそのことが日本国内で知られていますが この本が発行された当時は、かなり衝撃を与えたことでしょう
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